2021シーズン以来、2度目のルヴァンカップ優勝を果たした名古屋グランパス。
大会史上最多6万2000人が見守るなか、PK戦にまでもつれた歴史に刻まれる激闘。

その決勝の舞台裏と、そこに辿り着くまでの1年間の記録。

満員の国立競技場で高々とカップを掲げた2024シーズン。
しかし、その始まりは厳しい船出だった。
31年ぶりの開幕から3試合無得点、3連敗。
リーグ戦は最下位に沈んでいた。

伝統の名古屋の堅守を任され、責任と重圧に向き合う若きディフェンスリーダー。
チームの中心を託されながら期待に応えられずもがく選手や、たび重なる負傷に苦しむ選手たち。
そして、大きな決断をした守護神の想い。

強く打ちつける雨のなか、アディショナルタイムに2点差を追いつかれた名古屋グランパス。
スタジアムは対戦クラブの大歓声がこだましていた。
それでも、勝利を確信していた。

誰かのために闘うということーー
今季の開幕戦、指揮官がロッカールームに掲げた言葉。
まさに、その言葉に呼応するかのように、チームはルヴァンカップ決勝に向けて前進を続けていく。

チームの中で、どのような変化が生まれたのか。
ロッカールームの中まで撮影を許された一台のカメラが伝える、クラブ渾身の長編ドキュメンタリー作品第 4弾。